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日干(にっかん)とは?

日干(にっかん)は、その人自身を表す

日干(にっかん)とは、四柱推命の命式で日柱(にっちゅう)と天干(てんかん)の交わった位置に入る干(かん)のことです。 例えば、以下の命式では、日干は「乙」となっています。

日干(にっかん)

日干は、その人自身を表すとされます。 日干が「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」のいずれになるかで、 その人の基本的な性格や、その人に巡る運気などを大まかに推命します。

以下は、日干の種類ごとに、その日干を持つ人がどのような性格なのかをまとめたものです。 あくまでも一般論ですが、命式を観る際にある程度は参考になるでしょう。

日干が甲(きのえ)になる人

日干が甲になる人は、例えるなら大きな樹木のような人です。 若くて柔らかい草木ではなく、柱や梁として使用される木材になるような太くて丈夫な樹木です。

正義感が強く、思慮深く、社会的規範や権威などを重視します。 責任感の強い人で、何事にも正面から取り組み、物事を堅実に進めます。

面倒見の良さや統率力のある、生まれながらのリーダータイプですが、 それだけに若いころには実力が伴わずに、理想主義的になって空回りことがあるかもしれません。 しかし、年齢とともに人格・実力が伴って風格が出てきます。 実際に、組織やグループのリーダーに就く機会も多いほうでしょう。

一方で、プライドが高く大上段に構えるところがあるようです。 その悪い面が出れば、堅苦しく、威張っていて、融通の利かない人物と見られることがあるかもしれません。

日干が乙(きのと)になる人

日干が乙になる人は、例えるなら小さな木や柔らかい草のような人です。 協調性のある社交家で、周りとコミュニケーションをとるのがうまく人脈は広いでしょう。

環境に合わせて適応していける柔軟性を持っています。 柔軟性と言っても、雨風に逆らわず生き抜く草花のようなしたたかな柔らかさであり、芯はしっかりとした人です。

一方で、何か決断を下すのに時間が掛かるタイプでもあります。 様々な人の意見を聞き、様々な状況を想定して思考を巡らせるため、なかなかひとつの答えに絞りきれないのです。 これは長所でもあるのですが、その悪い面が出れば、優柔不断で決断力に欠ける人物と見られることがあるかもしれません。

日干が丙(ひのえ)になる人

日干が丙になる人は、例えるなら太陽のような人です。 陽気で開放的、プラス思考の楽天家です。集中力高く好奇心旺盛で、アタマの中がいつも活発に回転しています。

興味を持ったことをとことん追求するタイプで、仕事や趣味などの何らかの分野に熱中して、深く掘り下げている人もあるでしょう。

おしゃべり好きで、他人に興味を持ち積極的に働きかけます。 情熱的で周りを明るく元気にするエネルギーに溢れており、人前で何かを話したり表現をすることも好きで得意でしょう。

一方で、良くも悪くも気分屋で、細かな配慮がおろそかになってしまうことがあるようです。 その悪い面が出れば、自己中心的な言動で周りを振りまわしてしまうことがあるかもしれません。

日干が丁(ひのと)になる人

日干が丁になる人は、例えるならコンロの火や人工的な灯りのような人です。 火性の人ですが、制御できない大火ではなく、温かく礼儀正しい火なのです。

内側にエネルギーを秘めた、アタマの回転の速い、ある意味せっかちな人ですが、物腰は柔らかく丁寧で身のこなしも洗練されています。

人の世話をしたり、役に立つことに喜びを感じるタイプで、周りとうまくやっていける協調性を備えています。

一方で、心の中では正義感が強く好き嫌いが激しいところがあります。 そうした激しい感情をあまりに表に出しませんが、 その悪い面が出れば、ストレスを発散させることが出来ずに、内側に不満ため込んでしまうことがあるかもしれません。

日干が戊(つちのえ)になる人

日干が戊になる人は、例えるなら岩石や山など、カタい土のような人です。 どちらかと言えば楽観的な性格で、ピンチにあってもどこかで未来は良くなると信じています。

粘り強く努力を継続できるマジメな正直者です。 物事の進め方は堅実で、褒められても必要以上に舞い上がらず、地に足を付けて基礎からじっくりと積み上げていきます。 そのため、結果が出るのに時間が掛かりますが、一度成功すると揺らぎにくいでしょう。

一方で、やや頑固で社交性を軽視するきらいがあるようです。 その悪い面が出れば、人の気持ちを察することのできない面白味の無い人物と見られることがあるかもしれません。

日干が己(つちのと)になる人

日干が己になる人は、例えるなら耕された田畑の土のような人です。 柔軟な性格の持ち主で、何をやらせても飲み込みが良く、環境の変化に対処していける人です。

家庭的で場の空気を読むのがうまく、誰かの面倒を見たり女房役となって人を支えることが嫌いではありません。 親切で面倒見の良い人ですが、しっかりと社会に目を向けている現実的な人で、 周囲の人を和ませながら仕事もきちんとこなしていけます。

一方で、柔軟でそれなりに何でもこなせるがゆえに、器用貧乏になりやすいタイプでもあります。 悪い面が出れば、何でも出来るわりにどれも中途半端ということがあるかもしれません。

日干が庚(かのえ)になる人

日干が庚になる人は、例えるなら硬い金属や鋭い刃物のような人です。何事も素早く判断して、機敏に行動します。

一人で自宅にいる場合でも、本を読んだり、テレビを見たり、電話をしたり、常に動き続けている人で、何もしないでボーっと過ごすことは少ないでしょう。

合理的な人でもあります。情に流されず客観的に大局を見て、判断を下します。 意思が明確で行動力があるので、短い時間で結果を残していきます。

損得勘定に長けたアタマの回転の速い人ですが、 悪い面が出れば、人の立場や気持ちを考慮しない利己的な人物と見られることがあるかもしれません。

日干が辛(かのと)になる人

日干が辛になる人は、例えるなら洗練された貴金属のような人です。 鋭い感性を持った流行に敏感な人で、新しいもの好きです。

アタマの回転が速く、他人の様子などをよく観察しており、緻密に思考を巡らせています。 一見繊細に見えますが、好き嫌いがハッキリしていて、内側には明確な意思を持っています。 一度定めた人生の目標に対して一徹であり、コツコツと努力を継続する職人タイプと言えるでしょう。

鋭い観察力を持った合理的でセンスの良い人ですが、悪い面が出れば、神経質になり過ぎたり、毒舌が過ぎることがあるかもしれません。

日干が壬(みずのえ)になる人

日干が壬になる人は、例えるなら海・湖・大河のような人です。 広い海原や大河のように、ゆったりとした雰囲気を持っています。 どんな環境でもあるがままを受け容れて、適応していけるおおらかさがあります。

基本的に他人には親切で、人の役に立つことを喜びます。 自分自身は束縛されずに自由気ままでいることを好み、 他人に対しても自分の価値観で相手を決めつけるような態度は少ないでしょう。

一方で、どこかつかみどころがなく、ある意味において無責任な一面があるようです。 その悪い面が出れば、現実的な問題を人任せにして、優しさや楽しさのみにフォーカスしている怠惰な人と見られることがあるかもしれません。

日干が癸(みずのと)になる人

日干が癸になる人は、例えるなら水滴・雨水のような人です。 水が環境に合わせて様々にカタチを変えるように、状況に逆らわず柔軟に変化します。

土壌にスッと浸み込む水滴のように、基本的に素直で穏やかな性質です。 純粋な心の持ち主で、いつも物思いにふけっているようなところがあり、想像力が豊かです。 知的な雰囲気を持っていて、日々の生活からはどこか潤いが感じられる感性豊かな人でしょう。

一方で、繊細で神経質な一面があるようです。 その悪い面が出れば、些細な事をいつまでもクヨクヨと気にしたり、 視野が狭くなって必要以上に悲観的になることがあるかもしれません。