占い★スタークローラー

四柱推命

四柱推命トップ  >  四柱推命の基礎知識  >  偏官(へんかん)

偏官(へんかん)とは?

日干を剋す五行、日干と同じ陰陽の関係性

偏官(へんかん)は、日干を剋す五行、日干と同じ陰陽の関係性になる場合に算出される通変星です。 具体的に日干と蔵干の組み合わせで通変星が偏官となるのは、以下の10パターンです。

  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官
  • 日干が → 蔵干が なら通変星は偏官

例えば、日干が「甲」の場合に相手の蔵干が「庚」であれば、その部分に入る通変星は「偏官」となります。

偏官(へんかん)の例

月支元命(げっしげんめい)が偏官になる人

命式の月柱と蔵干の通変星が交わった位置に入る通変星を「月支元命(げっしげんめい)」と呼びます。 月支元命はその人の気質の軸とされており、四柱推命の鑑定では重視されます。

月支元命(げっしげんめい)の例

月支元命が偏官になる人は、意志の強い人でしょう。 アタマの回転速く、行動力があり、一本気な性格です。 組織に所属している場合にも、どこか無頼な一匹狼の雰囲気を持っています。

正義感が強く、自分が正しいと思えば目上に逆らうことも厭わない人です。 一方で目下への面倒見は良く、義理人情に厚い親分肌、姐御肌の人でもあります。 例えば、上司や先輩と意見が対立した際に、 部下や後輩が慕ってついてきてくれるようなことを経験しているかもしれません。

高い理想を持って、ブレずに自分の意志を貫く姿勢が人生を成功へと導くでしょう。 ただし、良くも悪くもプライドが高く自分の意見を曲げたがらないので、様々な場面で衝突する機会が多くなりがちです。 そうした気質が悪く出ると、他人の考えを受け入れない意固地な面が強くなります。

一徹な姿勢は良いのですが、それが頑なさとなっていないか時々自己確認をすることです。 多少納得のいかない場合でも、人の意見をよく聞いた上で、 大局的な視点で状況判断できるようになれば、より大きな成果が得られるようになるでしょう。

月支元命が偏官になる有名人(敬称略)

偏官の基本的性格

偏官は、自分自身を表す日干を剋してくる通変星です。 自分に対する厳しさを貫ける人であり、自分のするべきことを粛々と継続します。 命式に偏官が多ければ、以下の傾向が強まります。

偏官「やるしかない」
  • 意思が強い
  • 一徹、一本気
  • 行動力がある
  • 無頼な一匹狼
  • 義理人情に厚い
  • 親分肌、姐御肌
  • 頑固、偏屈
  • 意固地

通変星の相性

通変星同士の組み合わせには相性があります。 相手の働きを活発にすることを「生じる」、相手の働きを抑えることを「剋す」と言います。 以下は、通変星同士の相性を図にしたものです。

通変星の相性

他の通変星が偏官に与える影響

偏財は、偏官に力を与えます。 同じ命式に偏官と偏財があれば、偏官の気質が強められます。

  • 偏財は → 偏官を強める

食神は、偏官の力を奪います。 同じ命式に偏官と食神があれば、偏官の気質が弱められます。

  • 食神は → 偏官を弱める

偏官が他の通変星に与える影響

偏官は、偏印に力を与えます。 同じ命式に偏官と偏印があれば、偏印の気質が強められます。

  • 偏官は → 偏印を強める

偏官は、比肩の力を奪います。 同じ命式に偏官と比肩があれば、比肩の気質が弱められます。

  • 偏官は → 比肩を弱める

偏官がめぐる期間(10年運・1年運・月運・日運)

偏官がめぐる期間には、反骨精神を燃やして逆境に向かおうとする気持ちが強くなります。 何かと苦労の多くなる時期で、仕事や家庭などで様々な問題が起こりやすくなります。 人によっては、倒産や離婚のような深刻な問題に直面するかもしれません。

精神的・肉体的なタフさが求められますが、この時期には自分自身の気性も荒くなって、それらを乗り越えようとする気構えが出てきます。 トラブルで精神的にめげるというよりは、そうした問題に負けたくなくて孤軍奮闘ジタバタと動き回ります。

ちょっとしたことでカッとなり、後先考えずに衝動的に行動しやすくなるので注意が必要です。 大切な問題は一時の感情で決めるのではなく、気持ちが落ち着くのを待って判断するよう心掛けます。

意志が強くなり実行力が出てくる時期と言えなくもありません。 多少報われないことが起こっても不屈の精神で乗り切り、人から評価されなくても次なる発展につながるタネを仕込んでおくことです。