四柱推命では、生年月日時をもとに命式と呼ばれる表を作成します。
年柱・月柱・日柱・時柱の四つの柱にそれぞれ二つの漢字を割り当て、 四柱×二字=八字の組み合わせで、その人の性格や運勢などを推定します。
命式を見る際には、まず八字を見ます。
命式には八字以外にも通変星・蔵干・十二運・特殊星などの情報が記載されていますが、これらはすべて八字をもとに算出されたものです。 八字を解釈しやすくするための補助情報であり、八字の並びが命式のすべてです。
年月日時の四柱にそれぞれ割り当てられた二つの漢字は、干支(かんし)と呼ばれるもので、 上の4字を天干(てんかん)、下の4字を地支(ちし)と呼びます。
天干と地支は、陰陽(陰性/陽性)、および、五行(木性/火性/土性/金性/水性)のエネルギーの種類を表しており、 これらの組み合わせによって、その人の持つエネルギーの種類やバランスを見ます。 天干は、以下の十干のいずれかとなります。
地支も天干と同じように陰陽五行の種類を表しています。 ただし、地支には蔵干(ぞうかん)と呼ばれる2~3種類の干が含まれており、地支には2~3種類の陰陽五行のエネルギーが混在しています。 地支は、以下の十二支のいずれかとなります。
四柱推命では、命式からその人の性質や運勢などを推定します。 上記の命式には、様々な情報がつまっていますが、まずは大きく表示された八つの文字の背景が何色に色分けされているかをご確認ください。
背景色はそれぞれ、 木性、 火性、 土性、 金性、 水性 を表しています。 八字のなかに、これら五行がすべて含まれている人は、バランスの良いジェネラリストタイプです。 エネルギーの流れが滞りにくく、何事もスムースに運びやすいでしょう。
五行の種類が少なくなるほど、いずれかの性質に偏っている個性的なタイプとなります。 偏っているがゆえの苦労も多いかもしれませんが、普通の人にはない特殊技能などを持っているかもしれません。
命式を風景に見立てることで、その命式を視覚的にイメージしやすくなるかもしれません。 例えば、五行すべてが揃っている人は、 太陽が照り、川が流れ、大地が潤い、草木が茂り、刃物で枝葉が剪定された美しい風景に例えられるかも知れません。
反対に五行の種類が少ない人は、土ばかりで草木が生えていない風景、 太陽がいくつもあって乾燥し過ぎている風景、 水ばかりでロウソクの火が弱められている風景 などに例えられるかもしれません。
以下は、十干それぞれのイメージです。 命式を風景に見立てる際の参考にしてください。
命式は、陰陽五行がバランスよく均衡しているのが良いとされます。 陰陽や五行の配分が極端に偏ることなく、お互いがより良くなるよう影響し合って、エネルギーを循環させているのが良い命式です。