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特殊星(とくしゅせい)とは?

天干と地支の局所的な組み合わせ

特殊星(とくしゅせい)とは、命式内の天干と地支の局所的な組み合わせをみて、特定の組み合わせがある場合に名前をつけたものです。 命式の各柱に入る特殊星は、その人の性格や運勢を特徴づける部分的な要素と観ます。

具体例で特殊星を確認

命式の具体例で特殊星を確認してみましょう。四柱推命の命式は、天干4字、地支4字の八字で構成されます。 命式はこの八字が全てですが、特殊星は命式内の天干と地支の組み合わせによって算出されます。

命式の具体例

例えば、上記の命式には年柱に特殊星の「天乙貴人(てんおつきじん)」が入っています。 これは、日干が「乙」の場合に、地支が「申」なら天乙貴人となるという条件に合致していることによります。

天乙貴人の算出例

また、上記の命式には時柱に特殊星の「血刃(けつじん)」が入っています。 これは、日支が「未」の場合に、地支が「卯」なら血刃となるという条件に合致していることによります。

血刃の算出例

特殊星には3つの算出方法がある

特殊星は、天干と地支の局所的な組み合わせから算出されますが、 八字のどこを基準にして算出するかは特殊星の種類によって異なります。

特殊星には、以下の3つの算出方法があります。

特殊星は吉星と凶星に分類できる

特殊星は、吉星と凶星に分類できます。 吉作用を「吉神」、凶作用を「殺」と呼ぶことから、特殊星は「神殺(しんさつ)」とも呼ばれます。

命式に吉星が入れば、周りからの助けを得られやすいとか、穏やかで福々しい人柄になりやすいなどの吉作用があるとされます。 反対に、命式に凶星が入れば、性格的なキツさが出てくるとか、事故などに遭いやすいなどの凶作用があるとされます。

ただし、命式中に凶星があっても同時に吉星があれば、凶意が抑えられるとされます。 また、凶星は必ずしも悪い面ばかりではなく、 例えば、性格的なキツさをあらわす凶星であっても、飼いならすことができるなら積極性や勝負強さへとつながります。

特殊星をどのくらい重視する?

特殊星の種類は、一説には200種類くらいあるとされます。 これだけの特殊星が定義されているのは、 「こういう干支(かんし)の組み合わせを持つ人にはこういう傾向がある」 というデータが蓄積されてきた結果です。 そういう意味では、一部の特殊星についてはある程度は参考にしてもよいのかもしれません。

一方で、四柱推命は命式全体をみて判断する占術です。 特殊星は天干と地支の局所的な組み合わせから算出するものですから、あまり重視し過ぎると大局を見失ってしまいます。

四柱推命においては、まず命式の基本となる干支(かんし)の八字や、通変星(つうへんせい)を重視すべきで、 特殊星はあくまでも補助的な情報にすぎないととらえておくべきでしょう。 占い師によっては、特殊星をまったく考慮しないこともあるようです。